音楽大学へ進学したいと考えている中高生の皆さんへ

音大志望の中高生の皆さんに向けて知恵ノートを書きたいと思い執筆いたしました。


「音大・芸大・音楽系専門学校を目指される方への注意喚起」(→http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n61985)という知恵ノートも、合わせてご覧になる事をお勧めします。



この知恵ノートでは、元音大・音大院生という立場から、詳しく「音大」というものについて解説してみます。学校の比較や宣伝を目的としたものではありません。あくまで、「自発的な情報収集のきっかけ」となるよう心がけました。


こちらのサイトの情報や、各大学のウェブサイトもぜひ参考になさってください。→http://ondai.web.fc2.com/


また、ここに書いてある事を鵜呑みにせず、自分でいろいろ調べてみることが重要です。


1.そもそも「音大」とは?

音大=音楽が勉強出来る大学、というのが、世間一般の認識だと思います。これは大体合っていますが、狭い意味での「音楽大学」というのは、後述する通り私立の単科大学です。これに限らず、音楽が勉強出来る大学というのは、いろいろあります。

国公立芸術大学(東京・愛知・京都・沖縄):大きくわけると音楽学部と美術学部からなり、音楽だけでなく絵画、彫刻などの学科も併設されています。後述するように、私立の「芸術大学」もありますから、混同しないよう注意しましょう。

私立音楽大学:「音楽大学」と言った場合、厳密にはこれらの私立大学を指します。音楽学部のみの単科大学です。なお、私立大でも、音楽系と美術系の学部が両方ある場合は「芸術大学」と名乗っています。

総合大学の音楽学部・芸術学部:例えば、日本大学芸術学部、尚美学園大学芸術情報学部のように、総合大学に設置されている音楽系・芸術系の学部です。

総合大学・教育大学の音楽教育学部:広島大学教育学部音楽文化系コース、宮城教育大学教育学部音楽教育専攻など、教育学部のある大学には、音楽専攻を設けている大学があります。

音楽系の学部・学科のあり方によって「芸大」「音大」のように呼び分けるのですが、ここでは便宜上、区別の必要がない箇所では「音大」表記で統一します。


なお、「総合大学の音楽学部・芸術学部・音楽教育学部」と、「音楽大学」とでは、微妙にカリキュラムが異なっています。私自身は、「総合大学の音楽系学部」を中退し、「音楽大学」に入った、という経験がありますが、私個人の印象としては「総合大学の音楽系学部の方が、音大よりも『基礎的』な科目が多い」という感じがしました。


どうしても「自分が行きたいところが『音楽大学』なのかそうでないのかわからない・・・」と心配になりましたら、その大学の「英語での学校名」を見れば一目瞭然です。「○○ University」の場合は「総合大学の音楽学部・芸術学部・音楽教育学部」で、「○○ College of Music」であれば「音楽大学」です。(稀に、欧文名がラテン語の学校がありますが、「○○ Academia Musicae」であれば「音楽大学」です)


2.なぜ「音大」に行くのか?

近年、この「なぜ」の部分がはっきりしないまま、曖昧な気持ちでなんとなく音大に入る人が増えているように感じられます。

漠然と「音大に行きたいな~」という気持ちだけで進学するのは、お金の無駄遣いです。「卒業後、○○になりたい!」「○○コンクールに出たい!」「学校の音楽の先生になりたい!」など、少しでも具体的なヴィジョンを持つべきだと思います。


3.音大卒業後はどうなる?

さて、音大そのものの話になる前に、卒業後の進路の話が出て来て、「夢を壊すな」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。各大学のウェブサイトや便覧などに、卒業生進路一覧が出ていることがあるので、それらをよく見ていただければおわかり頂けると思いますが、「進路未定」が半数を越えているケースが殆どです。もちろん「進路未定」というのは「フリーター、アルバイト」「留学準備」「大学院進学準備」「他大学受験準備」「教員採用試験受験準備」などをひっくるめている事がありますから、注意が必要ではあります。

大学在学中の4年間で、音楽を勉強しながらやりたい事を見つける、というあり方もなくはありません。しかし、音大入学前から、卒業後のヴィジョンをある程度描いておいた方が安心だと思います。

例えば、本気で公立学校の音楽の教員になろうと思ったら、「音楽」の教員採用試験を勝ち抜くためには、4年間の勉強+αの、5~6年間くらいの期間を見ておく必要もあります。

最初から、「一般企業に就職希望。音楽は好きだから勉強したいだけ」という方には、音大はお勧め出来ません。音楽系の企業(ヤマハ、カワイ、全音など・・・)ならともかく、一般企業の場合は「音大生」というだけで不利な戦いを強いられることになると言われています。

また、よく「音大なんて絶対に就職できないからそもそも行くべきでない」という意見を目にしますが、音大生の場合「就職」とひとくちに言っても、様々な方向性がある事を無視したコメントである事が多いです。

音大生が「就職する」と言った場合、「演奏関係(プロオーケストラ、プロ吹奏楽団、プロ合唱団、自衛隊・警察・海保などの音楽隊)」「アートマネジメント関係(各自治体の文化事業団、各ホールの指定管理者、オーケストラ等の事務局、音楽事務所など)」「教職関係(中学や高校の音楽教師、専門学校や大学の教員)」「音楽系企業(音楽出版社、レコード会社、音楽系ソフト開発会社、ゲーム開発会社、教科書会社、楽器店)」「一般企業(銀行、保険会社、航空会社、商社などの様々な音楽系でない企業)」の5つに、方向性がわかれています。しかし、「音大卒」での就職がかなり難しいことは、先にも述べた通り、各大学の公表している卒業生進路のデータ等から、明らかです。

(一般企業への就職に関しては、私の周囲ですと「銀行」「航空会社」が案外多いです)


4.音大の学費は高いのか?

ええ、音大の学費は非常に高いです。

国公立の芸大は、例えば東京芸大の場合、入学金が約28万円、授業料が年額約54万円です。これに対して、私の通っている都内の私立音大の場合は、入学金が20万円なのに対して、授業料(施設費等込み)で年額230万円です。国公立大のおよそ3~4倍です。

「音大に行きたい」と思ったら、まずやるべき事は親御さんとよく相談する事です。とても「バイトして稼げる」金額ではありませんし、また、音大自体、試験期間等は非常に忙しいので、あまり満足にアルバイトもできません。


私立音大の場合は、給与奨学金制度を整備しているところもあります。膨大な学費に対しては「スズメの涙」程度かもしれませんが、もらえるものはもらった方が得策です。なお、手前味噌で恐縮ですが、こちらの知恵ノートをぜひ参考になさってください。→http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n100581


5.音大選びで重要な事

よく「音楽が勉強したいけど、どこの大学に行ったらいいかわからない」というような質問を目にします。

音大を選ぶ上で重要と思われる事を書いてみます。

学費:これは前述の通り非常に大きな問題です。親御さんともよく相談しましょう。

先生:単に「有名な先生がいるから」ではなくて、「自分が習いたい先生がいらっしゃるかどうか」で選びましょう。

施設・設備:練習施設は整っているか、学寮はちゃんとあるか、キャンパスは新しいか・・・など、環境面もしっかりチェックしましょう。

④校風:これは、もしかすると、入学前にはわからない事かもしれませんが、学内の競争意識が高過ぎてギスギスした空気が流れていたり、金銭感覚の違う人ばかりがいたり・・・ということがもしあったとすると、そこで4年間勉強するのはきっと辛くなります。

コンクールなどの実績:やはり、コンクールで活躍している学生の多い大学は、活気がありますし、刺激を受ける事も多いかと思います。

卒業後の進路:最近では「就職に強い」を売りにしている音大も出てきました。「教員採用試験に強い」「自衛隊音楽隊とのパイプがある」など、自分の進路にプラスになる要素のある大学を選びましょう。


6.情報収集

音大選び、音大受験に必要な情報は、直接大学から仕入れるのが一番です。情報収集の方法を列挙してみます。

①大学のウェブサイトをこまめにチェックする。

②大学主催の「受験講習会」(←私立音大は夏と冬の年二回開催のところが多いです)「マスタークラス」「公開講座」「オープンキャンパス」などに行って、レッスンや授業を受けてみる。大学内を見学してみる。

③大学主催の演奏会を聴きに行く。(現役の学生の実力を知るのも大事です)

④大学祭に行く。(学校の雰囲気がわかります。また、現役の学生の演奏が聴けます)

⑤楽譜店等で「入試問題集」や「学校案内」を買って読む。(様々な学校のデータと、過去問が載っています。大学の比較検討には便利です。ヤマハやカワイのお店で「音大の学校案内と入試問題集を買いたいのですが」と言えばすぐに出して来てくれます)

⑥大学から過去問を取り寄せる。(大学によっては過去数年分の過去問を一冊にまとめて販売しているケースもあります)


また、既に自分の志望校に知り合い(学校の先輩等)がいる場合は、そういう人に直接話を聞いてみるのもいいでしょう。上に述べたような情報収集方法では、各大学の「表」「ポジティブ」な側面しか知る事が出来ません。もっとも、あまり、事前に裏事情に詳しくなるのも考えものですが・・・。


情報は、座って待つのではなく、自分の足で稼ぐ、というのが基本ですね。


7.音大受験に必要な事

やっと本題に入ります。音大受験に必要な事はたくさんあります。概ね、芸大、音大ともに必要な事柄は共通しています。

専攻実技のスキル:ピアノ専攻、声楽専攻、フルート専攻、作曲専攻・・・専攻分野を問わず、自分の専攻実技の課題をきちんとこなせるかどうかが重要です。「自己のスタイル」を確立している必要はありません。基礎がきちんとできていて、その上に「応用力」を大学で積み重ねることが出来るかどうか、がポイントでしょう。

ピアノ:ピアノ専攻以外の受験者には「副科ピアノ」の試験があります。最低限、受験課題曲を弾きこなせるだけのスキルは必須です。

ソルフェージュ:ソルフェージュは、楽譜を見てその場で歌う「視唱」と、ピアノで弾くメロディを聴いて楽譜に書き取る「聴音」の二種類があります。独習出来る教則本やCDもありますが、出来れば、ソルフェージュの先生に習った方が良いでしょう。

楽典(音楽理論):楽譜を読むのに必要な知識です。これも、独習出来る問題集や入門書を、楽譜店や大型書店で売っていますが、出来れば先生について習った方が安心です。

国語と英語(又はその他の外国語):芸大の場合はセンター試験、私立音大の場合は大学独自の問題またはセンター試験で、国語と英語を受験する必要があります。センターで6~7割の点数が取れれば、まぁ芸大・音大の場合は安全圏、と言われていますが、しっかり勉強しましょう。

⑥面接:これは案外重要です。音楽家として人前に立つ素質があるかどうか、厳しくチェックされていることもあります。


他にも、大学によっては「小論文」「作文」「音楽史」など、様々な試験があります。自分の志望校の受験課題をよく確認しましょう。


8.音大受験にまつわる噂

音大受験には、様々な噂があります。私のわかる範囲で、それらの噂について書いてみます。

①「志望校の現職教員に師事していないと不利」→私の知る限りでは、「志望校の先生に師事している受験生が多少有利かもしれない」ということはあっても、そうでない受験生が「不利」ということはありません。音大の実技試験は減点法で、なおかつ、最高点と最低点をカットすると言われています。試験官(審査員)の側で点数をいじる事は難しいでしょう。

②「センター試験0点でも大丈夫」→ありえません。センター試験に限らず、国語・外国語である程度の得点は必要です。また、語学科目は、僅差で競っている場合の足切りに使われる可能性もあります。

③「実技が満点なら他が0点でも大丈夫」→ありえません。全受験科目の総合得点で合否が判断されるわけですから・・・。また、採点システムの関係上、「実技が満点」ということは、よほどの事がない限りあり得ません。

④「志望校出身の先生に師事していた方が有利」→やや、その傾向があります。やはり、志望校の傾向と対策をよく理解している先生のもとで勉強した方が、多少有利ではあります。

⑤「絶対音感がないと音大に入れない」→ありえません。むしろ、十二平均律で調律されたピアノで訓練された「絶対音感」というのは、実際の音楽の演奏上は邪魔になる事も多いようです。ただし、よく訓練された「相対音感」は身につけておいて損はありません。いずれにせよ、絶対音感・相対音感の有無よりも、ソルフェージュの受験課題をきちんとこなせるかどうかが重要でしょう。「『音』はよく聴き取れるし歌えるのに、『リズム』がてんで駄目」という音大生は結構います。案外、「リズム」はおろそかになりがちなので、しっかり訓練しておきましょう。

⑥「受賞歴がないと不利になる」→ありえません。入学願書に、師事歴(どんな先生に習ってきたか)や、受賞歴を書く欄があるかもしれませんが、過去に受賞歴があるかないか、ということで合否を決める事はありません。

9.その他、気をつけるべき事

音大受験の時、音大入学後など、気をつけるべき事はたくさんあります。

健康管理:受験のときに限らず、日頃からなるべく自分の体調を万全に整えましょう。風邪を引きやすい、とか、ちょっと虚弱体質気味で・・・という方は、体力づくりをした方がいいかもしれません。音楽は、もろに自分の体調の影響を受けます。

コミュニケーション能力:音大でのレッスンはマンツーマンです。先生のおっしゃる事をきちんと理解出来るだけのコミュニケーション能力が必要となってきます。目上の人との会話に慣れておきましょう。また、「教養」を身につける事も必要です。

通学時間:入学後の話ですが、家賃が安いから、という理由で大学から電車で2時間も離れた場所に住む、などというのは、音大生の場合は時間をドブに捨てているのと一緒です。練習時間を減らすことにつながります。「可能な限り多くの練習時間を確保する」ことを心がけましょう。大学の練習室を、お金を払って1時間単位で借りる事もできます。

取得資格:ここでは、「専門学校」と「海外留学」のケースについては述べていませんが、例えば日本の教員免許を取るときなど、「学士」の称号(4年制大学卒業時に与えられる称号)が将来必要になる方は、専門学校や海外留学を視野に入れる場合は十分注意してください。専門学校では学士の称号は取得できませんし、海外の音楽学校でも、日本で言う「専門学校」扱いになるところでは学士の称号は取れません。


10.まとめ

ここまで読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます。

ここに書いてある事は、皆さんにとって必要な情報のごく一部でしかありません。

どうか、皆さん自身で積極的に情報を集めてみてください。


追補1:吹奏楽・合唱の指導者を目指す方へ


よく「学校の吹奏楽部の顧問になって部活を全国優勝へ導きたい!」「学校の合唱部の顧問になってNコンで優勝したい!」というような夢のあるコメントを目にします。

ここで一つ重要なことがあります。音大では(指揮科の学生を除いて)吹奏楽・合唱の「指導者」になるための教育は基本的には受けられません。(ただし「中学校・高校の音楽教科の先生」は除きます)


吹奏楽部・合唱部ともに、指導者であるためには、幅広い知識と経験、さらには組織運営能力などが求められます。音大では、大学の吹奏楽団のメンバーに選ばれて演奏する、あるいは大学の合唱団のメンバーに選ばれて歌う、などという機会はあっても、中学・高校の部活で言う「学生指揮者(学指揮)」として指揮台に立って指導をする、あるいは、他の奏者の指導をするような機会は、ほぼ、ありません。

音大の授業としての吹奏楽、合唱、オーケストラ、アンサンブルにおいては、学生は常に「指導を受ける側」で、「指導をする側」に立つことはないのです。

音大生でありつつ「指導をする側」に立つ機会があるとすれば、学内の自主的な演奏活動においてか、学外での吹奏楽や合唱のコーチとしての活動しかありません。


現場で「指導者」としての経験を積んで、いずれは自分も指導者になりたい、という方には、高い学費を払って音大に行って、「演奏面」を中心に勉強をする、というあり方だけでなく、吹奏楽・合唱のクラブ活動が盛んな大学(一例ですが、吹奏楽なら駒澤大学など、合唱なら早慶などなど)へ進学し、演奏面と指導面の両方で経験を積む、というあり方もあるかと思いますし、場合によってはその方が「指導者」への近道かと思います。


音大の「演奏」中心の学習は、吹奏楽や合唱で、ある程度仕上がっている団体の「コーチング」をする上では大いに役立ちますが、練習の初期段階や基礎練習から本番まで一環して指導をする、となると、不十分かもしれません。


また、大学のクラブ活動としてだけではなく、社会人の吹奏楽団・合唱団に入って経験を積む、という方法もあるでしょう。

いずれにしても、吹奏楽・合唱の「指導者」を目指す方には、音大進学が本当に近道かどうか、よく考えていただきたいと思います。


皆さんの身近にいらっしゃる「吹奏楽の指導者」「合唱の指導者」の先生方が、どういった経歴をお持ちで、どういった経験を積まれた方なのかを見てみると、「指導者」として立つにはどういった経験が必要かが見えてきます。


追補2:短大活用のススメ


第一希望の音大に行く近道が、必ずしも高校時代に現役でその音大を受けることであるとは言い切れません。入試倍率の問題、学費の問題がありますし、場合によっては「正直、今の実力では第一希望にはなかなか厳しいかも・・・」と思っている人もいるかと思います。「音大に行きたいけれど、いきなり4年制音大に行けるだけの実力があるかわからない・・・浪人するのはいやだなぁ・・・でも音楽は勉強したい!」・・・こういう方、案外多いのではないでしょうか。もしも、身近に音楽が勉強できる短大がある、という方は、これらを積極的に活用するのも一つの手段です。例えば「学費」についてですが、関東地方の4年制音大と短大を両方持っている学校の学費(初年度納入金総額)を比較してみます。
昭和音大(4年制):2,295,000円昭和音大(短大):2,160,500円
東邦音大(4年制):1,910,000円東邦音大(短大):1,350,000円または1,370,000円(専攻により異なる)
あくまで、初年度納入金に限った比較ですが、短大の方が若干学費が安いです。
短大でまず2年間勉強して短大を卒業し、4年制音大の3年次編入を目指す、という方法をとる人は、実は結構多いのです。私自身は関東地方のある音大にいましたが、地方の音楽短大を出て、3年次に編入して来た友達がたくさんいます。
「4年制音大」だけに焦点を絞りすぎず、「短大」にも視野を広げてみることが、必要かもしれません。

追補3 教員免許取得のススメ

私は音大で教職課程を履修し、大学院修了と同時に中学・高校の「音楽」の「専修免許状」を取得しました。

音大では「忙しいから・・・」「勉強が面倒だから・・・」「実習が嫌だから・・・」と様々な理由で教職課程を履修しない、あるいは途中で履修を取りやめてしまう人をたくさん見てきましたが、ここまでこの知恵ノートを読んでくださって、「音大に進学しよう」と思っていらっしゃる方には、教職課程を履修し、教員免許を取得する事をお勧めします。


音大卒業後の進路には、様々な道があります。しかし、音大卒業生の全てが「演奏」(あるいは作曲)で食べて行くことは出来ません。音大で培った音楽のスキルを活かせる仕事場の一つが「教職」であると言えます。


教員免許があれば、常勤教諭、常勤講師、非常勤講師、あるいは公立学校の臨時採用など、雇用形態は色々ですが、音楽を教えながら自活する事ができます。


音大在学中に教員免許を取らなかったために「演奏」か「一般企業就職」か、という極端な二択を迫られ、大変な思いをした人を何度も目にしてきました。


自身のキャリアを切り開くために、音大ではぜひ教職課程履修をご検討下さい。

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